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アイカツ「スターライトな温泉」

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          !   j}'゜     /'   / l |         }  丶
           l    j{      ,:'゜/ / ‐-=|ミ|、      j{;   .
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      .       从   {_,ィ)㌢弐ミメ, | |      __/ ⅱ    }
     /     ,:'´ ゚̄。  {外' 〃:::{`'代,乂ト、    アヾ i|   ; j
    {       { ,__\〉.,_八  {入:::>リ    ∨ . ′ } リ   }ン゙
 -‐-ミ \   ∧{  / { ̄  =ゞ,彡′     .ノィ゙   ノイ , /             , ‐-、
     ` 、\  ハ``{」Lムャ;             t=≠ミ、 /}丿jン゙             {    ,
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-‐_=_彡 ,;'゜         _.. 斗=ニ⌒ヽ-z≦ニ=-‐==≠-‐=宀冖ァ+:e。..,,___/          ``'  .,_
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   ,:从                            {{      {                  /
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    /{ ^i;.     / /      ``''ー-  ..,,,,____  \ ‰,_      \ )ンr-  .,,_   __,.ィ
   /  \ \ /   /               } }⌒ヽ  -=≧ァz----‐=彡'  
アイカツ「スターライトな温泉」


ジョニー「スター宮たちにオーディションが舞い込んできたイエァ!」

ジョニー「それもベリーベリーインタレスティングなオーディションだイエァ!」

いちご「インテリなスティング?」

あおい「インタレシュティング……じゃなくてインタレシュティング……あれ?」

いちご「あおい噛んでる?」

あおい「おかしい……こんな大事なところで噛むなんて……」

蘭「なにやってんだ……」

織姫「今回あなたたちに受けてもらうのはこれよ」

ババン

おとめ「温泉ガール」

ユリカ「オーディション?」

ジョニー「イエッ! オーディション合格者は温泉のプロモーション活動ができるんだイエー!」

あおい「温泉といえば浴衣。アイドルになって初の浴衣姿を残すチャンス!」

さくら「とても魅力的なお仕事ですわ」

織姫「ただしオーディションに受かるのは三人だけよ」

いちご「三人だけ……」

蘭「あの、オーディションってどんなことをするんですか?」

ジョニー「ナイスクエッションだ、紫吹!
     今回の合格者は浴衣撮影、そしてエア入湯した結果決められる」

いちご「エアにゅーとん?」

あおい「入湯。先生、エア入湯ってなんですか?」

ジョニー「エア入湯。つまりなにもないところで温泉に入ってるかのような
     演技をするんだイエッ!」

いちご「なんだか難しそう……」

おとめ「おとめたち、温泉に入れないんですか!」

ユリカ「吸血鬼の末裔であるこのユリカ様が入ってあげなくもなくってよ」

蘭「入りたいんだな……」

ジョニー「そこはなんだ。合格すれば入れるかもだが」チラッ

織姫「そうね、合格すれば……ね」

ジョニー「ハニーたち、しっかり準備してオーディションに臨んでくれ!」


いちご「ということでみんなで頑張ろう!」

おとめ「あい!」

さくら「皆様とご一緒できるなんて光栄です」

いちご「さくらちゃん、頑張ろうね」

さくら「はい!」

蘭「待て待て、一応言っておくけど最終的に受かるのは三人だけだからな」

ユリカ「当然、そのうちの一人はこのユリカ様に決まっているわ」

蘭「やけに自信満々だな……」

おとめ「おとめも自信満々なのです!」

ユリカ「……そういえばあなたたち、オフに温泉に行くとか言ってたわよね」

おとめ「そうなんですか!? そんなのズル~い! おとめも行きたいのですー!」

蘭「いや、もう行った後だから」

いちご「ごめんね、おとめちゃんはお仕事だったから」

あおい「それに温泉には結局入れなかったし」

ユリカ「温泉に行ったのに温泉に入っていないなんて、一体どういうことなの?」

蘭「途中、菜の花畑で寝ちゃったんだよ、三人とも。
  それで起きたら温泉どころじゃない時間でさ」

あおい「あのときはごめん……」

蘭「だからあおいのせいじゃないって」

あおい「蘭……」

さくら「…………」

いちご「さくらちゃん、どうかした?」

さくら「あ、いえ。ただ、御二方はお付き合いをされているのかと思いまして」

いちご「御二方って……あおいと蘭?」

さくら「はい」

おとめ「そうなんですか!?」

ユリカ「そうなの蘭!?」

いちご「そうだったのあおい!?」

蘭「なわけあるかー!!!」

あおい「そ、そうよ。わたしにはいちごという生涯の伴侶がいるし……」

蘭「あおいはあおいでなにを言ってるんだ……」

ユリカ「それもそうね。蘭が恋をするなんてことになったら美しき刃が錆びるわ」

蘭「その言われ方はなんか引っかかる……」

おとめ「はいはーい! おとめは蘭たんにらぶゆーなのですー」

いちご「あ、わたしも! 蘭! 蘭!」

蘭「なに?」

いちご「らぶゆー!」

蘭「それをやられて、あたしはどんな反応をすればいいんだ?」

あおい「蘭も同じことをすればいいんじゃないかな」

蘭「……ら、ら……できるかー!!!」

ユリカ「ま、こうなるでしょうね」

蘭「そんなことより!! オーディションで気になることが一つあるんだけど」

いちご「はい! それはなんでしょう、蘭さん」

蘭「この浴衣撮影。
  浴衣は自分たちで用意するらしい」

いちご「そうなの?」

あおい「先生たちはなにも言ってなかったけど」

蘭「アイカツフォンでオーディションの情報を確認してみな」

あおい「そういえば、まだ見てなかったっけ」

ユリカ「…………どうやら蘭の言う通りらしいわね」

いちご「浴衣いるの?」

あおい「そうみたい」

おとめ「おとめ浴衣持ってきてないです!」

ユリカ「さすがのユリカ様も吸血鬼用の浴衣は手元にないわね」

いちご「家に取りに戻る?」

蘭「それか送ってもらうかだな」

ガタッ

さくら「皆様、ここはわたくしに任せていただけませんか?」

いちご「さくらちゃん?」


部屋

あおい「まさかさくらちゃんが北大路家の浴衣を貸してくれるだなんて」

いちご「うん。でも、なんかさくらちゃんに悪いかも」

あおい「けど、北大路家の浴衣がどんなものか気にならない?」

いちご「それは……なる!」

あおい「だよね」

いちご「あとはエア入湯だっけ?」

あおい「うん。ジョニー先生の説明だとエアギターと同じで、
    物真似の要領でやるみたいだけど」

いちご「ねえ、あおい。エアギターってなに?」

あおい「エアギターってのはギターを持ってるふりをして弾く真似をすること。
    エアギターコンテストなんてものもあったりして、
    誰が一番カッコよく弾き真似ができるか競ったりしてるわ」

いちご「ギター持ってないのに弾くの?」

あおい「そう、真似だけど。こんな感じでジャジャーン!」

いちご「あはは、あおいおもしろーい!」

あおい「つまりエア入湯も同じように温泉に入る真似をすればオッケーなはず」

いちご「こんな感じ? ぼちゃーん!」

あおい「ざっぶーん!」

いちご「あはは! でも、これなら前に温泉入っておくんだった」

あおい「うう、ごめんね。いちご」

いちご「ああ、違うの、あおい!」

あおい「なーんて、冗談よ。
    それより、スターライト学園の浴場も広いから十分に参考になると思うわ」

いちご「そっか、それもそうだね」

あおい「それじゃ、お風呂にでも入りに行きますか」

いちご「さんせー!」


浴場

いちご「あーごくらくごくらくー♪」

あおい「一日の疲れが取れますなー♪」

いちご&あおい「ふふ♪」

いちご「霧矢さん、温泉に入ってみてどうですか?」

あおい「そうですね。まずこの温泉に入ってみて一番に驚いたのはお湯の熱さです。
    48度と少しでも肌に触れれば飛び上がってしまいそうな熱湯に浸かるのは
    初めてだったのでびっくりしました。
    制限時間が三分なのも納得の熱さです。
    それでも、お湯から上がったときの充実感は言葉に表せないぐらい
    素晴らしくて、今までに味わったことのない素敵な体験ができたと思います。
    是非ともテレビの前の皆さんにも実際に入浴してみてほしいですね」

いちご「さすが、あおい! 温泉のレポートもバッチリ!」

あおい「そうかな?」

いちご「うん! でも温泉って48度もあるの?」

あおい「温泉も色々あって、中には熱いのが売りの温泉もあるの」

いちご「そうなんだ。わたし温泉のことよく知らないから」

あおい「でも今度のはエア入湯だから、知識とかそこまでいらないと思う」

いちご「そうだよね。入る真似ならわたしでもなんとかなるかも!」

あおい「あ、誰か入ってくる」

ガララ

蘭「…………」

いちご「蘭!?」

蘭「ん? なんだ、いちごたちか」

いちご「蘭もこっちに来て一緒に入ろう!」

蘭「い、いいよあたしは……」

あおい「まあまあ、遠慮せずに」

蘭「別に遠慮なんて……わっ!?」

いちご「いらっしゃーい!」

蘭「ったく……まだ流してないのに……」

あおい「ああ、蘭と一緒にお風呂なんて学園に入って本当によかった」

蘭「あのなあ……」

いちご「ねえ、蘭。蘭はエアにゅうとんやったことある?」

蘭「エアニュートン? リンゴでも落とすのか?」

あおい「いちご、いちご、エア入湯」

いちご「あ、そうだった。蘭、エア入湯やったことある?」

蘭「ないよ。ってか、あるわけないだろ……」

いちご「そっか」

蘭「そう言ういちごはやったことあるのか?」

いちご「わたしとあおいはさっきやったよ。ね?」

あおい「ええ、それはそれは完璧なエア入湯だったわ」

蘭「ホントか~?」

いちご「うん! 蘭もやってみようよ」

蘭「ええ? いいよ、あたしは」

いちご「ものは試しだよ! それじゃ、最初にわたしがやるね。それ!」

ザブーン

蘭「プールじゃないんだから……」

あおい「そうね、温泉に入るなら静かなほうがいいわ」

いちご「そっか。ん、次はあおい先生おねがいします」

あおい「了解。一回上がるわね」

蘭「そっから?」

あおい「もちろん。入浴シーンで大事なのは足の入れ方。
    つま先でまずはこうやってちょんとお湯に触れて温度を確かめる」

いちご「すごい! 本当にお湯があるみたい!」

蘭「いや、お湯はあるから……」

あおい「お湯が熱かったら、キャッ! こんな感じに驚いてみせたり」

いちご「あおいカワイイ!」

蘭「そこまでやらないといけないのか?」

あおい「そして次は片足を入れてからが大事。
    視聴者を焦らすようにゆっくりとゆっくりと両足を湯船に浸ける。
    そして腰を浸けて、肩を浸けて、表情。
    この入った直後の表情が肝心ね」

いちご「表情?」

あおい「表情次第でそのお湯の性格が視聴者に伝わる気がしない?
    例えば眉間に皺を寄せたり歯を食いしばったり、苦しそうな顔をしたら
    お湯が熱そうに見えて来ない?」

蘭「たしかにそれはあるかもな」

あおい「実際、お湯が熱かったらそれもいいけど、熱くないのに苦しそうにしたら
    マイナス。天国に行ったような気持ちで心地よさそうな顔をして如何に
    温泉に入ることでリラックスしているかを表現してもいいかも。
    それと声も大事。
    呻き声だとさっきと同じで苦しそうだから、
    “はぁ~”なんて気持ちよさそうな声を出したりするのも手ね。
    おじさんみたいにぐわ~なんて言うのはアイドルではご法度だから」

いちご「勉強になるね、蘭」

蘭「そうだな。もしかしたらエア入湯ってのは演技力が試されてるのかもしれない」

いちご「そっか。だったら、ドラマに出てるあおいなら受かるかも」

あおい「それならいちごもでしょ」

いちご「わたしはちょっとだから。はい! じゃあ、次は蘭の番!」

蘭「やっぱり、やらなきゃダメか?」

いちご「どうしても嫌だったらやらなくていいけど……」

あおい「折角だから蘭のも見てみたいし」

いちご「うんうん」

蘭「……………………」

ザッ

あおい「おっ、やる気になってくれた?」

いちご「蘭、がんばれぇー!」

蘭「……………………」

ザッブーン

あおい「きゃっ! 蘭ったら、いちごと一緒!」

いちご「あはは、びっくりしたー!」

ガララッ

先生「コラッ! お風呂で騒ぐんじゃありません!」

いちご&あおい&蘭「ご、ごめんなさい……」

先生「まったく……」

ガララッ ピシッ

蘭「ごめん。あたしのせいだな」

あおい「へーきへーき」

いちご「…………」

蘭「どうした? いちご」

いちご「うん。あのね、またみんなで温泉行きたいなって」

あおい「そうね。でもみんなで行くのは難しいかな」

いちご「どうして」

あおい「ほら、みんなのオフが一緒じゃないといけないでしょ」

いちご「そっか、そうだった」

あおい「みんなそれぞれ仕事だったりオーディションがあるし、
    なかなかスケジュールが合わないと思うの」

蘭「だな」

いちご「んー」

あおい「どうかした?」

いちご「なにかいい方法ないかなと思って……」

あおい「今度のオーディションで運がよければみんなで入れるかも」

蘭「どうかな。合格者はともかく落ちたら入れないんじゃないか」

いちご「んー」

あおい「とりあえずはスターライト学園のお風呂で我慢しましょ」

いちご「ん?」

蘭「なんだよさっきから」

いちご「もう少しでなにか思いつきそうなんだけど……」

あおい「思いついてはないのね……」

いちご「そうだ!!!」

蘭「今度はなに?」

いちご「そうだ。スターライト学園に温泉を作ればいいんだ!!!」

あおい&蘭「はぁ!?」


翌日

ユリカ「それで一体どういうことなのかしら?
    このユリカ様を突然呼び出すなんて」

さくら「わたくしも詳しいことはなにもお聞きしておりません」

おとめ「おとめもなのです!」

蘭「先に言っておくけど逃げるなら今の内だぞ……」

あおい「あはは……」

いちご「みんな、おまたせー!」

ガラガラガラ

さくら「なんです、これは?」

いちご「シャベル!」

蘭「いちご、もしかしてスコップはないのか?」

いちご「うん!」

蘭「うんって……」

ユリカ「それでこれから一体なにをしようと言うのかしら?
    説明しなさい」

いちご「みんなで温泉を掘ろう!!」

ユリカ「お、温泉?」

いちご「うん。このシャベルでここを掘って温泉を作ろうと思って」

ユリカ「しょ、正気なの!? 温泉はいい加減に掘って湧くものではないのよ」

いちご「ユリカちゃん、諦めたら温泉は湧いてこないよ」

ユリカ「いや、そういうことではなくて……」

さくら「いちご様、許可なく敷地を掘ってはいけないのでは……」

いちご「それは大丈夫! 学園長に聞いたら掘っていいって言ってたから」

あおい「学園長も本当に掘るとは思ってなかったのかも……」

おとめ「いちごたん、ホントに温泉掘るんですか?」

いちご「うん!」

おとめ「わかりました! おとめもいちごたんと一緒に掘るのです!」

いちご「ありがとう、おとめちゃん」

あおい「蘭はどうするの?」

蘭「……とりあえずいちごが飽きるまでは付き合うよ」

あおい「すぐには飽きそうにないけど」

蘭「だな……」

ユリカ「…………」

蘭「ユリカはやらないのか?」

ユリカ「当たり前でしょ。このユリカ様が汚れ仕事をやると思っているの?
    それにやる前から不可能だとわかっていることをやるなんて馬鹿げてるわ。
    あなたたちはなんで止めなかったのよ」

蘭「走り出したいちごを止めるのが大変なのはユリカも知ってるだろ。
  あと、いちごは不可能とは思っていないんじゃないか」

ユリカ「え?」

蘭「クリスマスのときもそうだったけど、
  ありえないことをやっちゃうのがいちごだしさ。
  それに、いちごが本当にやりたいのは温泉を掘ることじゃなくて、
  みんなでなにかをやるってことなのかもしれないし」

あおい「そうね、なんだかんだでみんなやる気になってるみたいだし」

さくら「いちご様、わたくしもシャベルをお借りしてよろしいですか?」

いちご「もちろん。はい、さくらちゃんの分」

さくら「ありがとうございます」

ユリカ「……全く……このユリカ様が温泉を掘るなんて二度とないわよ」

蘭「ユリカ?」

ユリカ「なにをしているの? 早くしなさい。遅れたら血を吸うわよ」

あおい「ははっ、ユリカちゃんもやる気になったみたいだし」

蘭「行くか」

いちご「あおい~! 蘭~! ユリカちゃんも~! シャベル渡すね~!」

あおい「あれ、シャベルが一つ足らない?」

いちご「大丈夫、わたしは手で掘るから! アイ! カツ! アイ! カツ!」

蘭「文字通りの手掘り……」

ユリカ「ええ!?」


夕方

「アイ! カツ! アイ! カツ! アイ! カツ!」

ザクッ! ザクッ!

涼川「おい! お前ら、なにやってんだ!?」

いちご「涼川さん?」

涼川「星宮、今度はなにをしてるんだ?」

いちご「実は――――」

涼川「嘘だろ……」

いちご「涼川さんも一緒にやりますか? 温泉掘り」

涼川「おまえ、本当にここに温泉が湧くと思ってるのか?」

いちご「え? 湧かないんですか?」

涼川「おい…………」

あおい「あははは……」


涼川「とりあえず今日のところは寮に戻れ。
   このまま掘り続けたって温泉なんて一ミリも湧かねえよ」

いちご「そんなぁ~」

あおい「まあまあいちご、元気出して」

涼川「そうだな……明日の夕方にまたここに来い」

いちご「明日の夕方?」

涼川「アイドルは穴を掘るのが仕事じゃないだろ。
   穴を掘ってる暇があったら、仕事のことを考えたらどうだ」

蘭「いちご、今日のところはこれで終わりにしておこう。
  本業がおろそかになったらいけないしさ」

いちご「はーい……」ショボーン

トボトボトボ

涼川「さて……どうしたもんかな」


翌日 夕方

いちご「ねえ、あおい。温泉、やっぱり駄目なのかな?」

あおい「うーん、残念だけどちょっと難しいかも」

蘭「大体、なんでいきなり温泉を掘るなんて考えたんだ?」

いちご「だって、みんなで温泉入りたかったから」

蘭「気持ちはわかるけどさ」

あおい「あ、涼川さんがいるよ」

涼川「よお」

いちご「あの、昨日はすみませんでした!
    わたし、一人で突っ走っちゃって……」

涼川「謝る相手が違うだろ。
   おまえの思いつきに振り回された奴がいるしな」

いちご「あ……ごめんなさい、あおい。蘭も」

あおい「別に気にしてないよ」

蘭「ああ。いつものことだしな」

いちご「ええ~!?」

あおい「あはは。蘭、それフォローになってない」

蘭「それでどうするんだ。諦めて穴を埋めるか?」

あおい「そうするしかないかな」

いちご「勿体無いけど仕方ないよね」

涼川「その必要はない」

いちご「え?」

涼川「一日じゃ大したものはできなかったが……」スッ

あおい「あれって!?」

蘭「温泉!?」

いちご「わあ~!!!」

涼川「温泉は無理だが露天風呂程度ならなんとかな」

あおい「スターライト学園に露天風呂が出現するなんて、穏やかじゃない!」

いちご「すごい! すごい! あおい! 蘭! すごいよね!」バタバタバタッ

蘭「ああ」

涼川「それじゃあな。あとは好きに使ってくれ」

いちご「あっ! 涼川さん!」

涼川「なんだ?」

いちご「温泉作ってくれてありがとうございます!」

涼川「温泉じゃなくて、ただの露天風呂な」


さくら「いちご様、一体どうされたのですか?」

いちご「見てのお楽しみだよ」

おとめ「一体、なにが始まるんです?」

あおい「見たらきっと驚くと思う」

ユリカ「ちょっと、何事なの?」

蘭「強いて言えば大事かなっ」


ユリカ「どっ! どっ! どうなっているの!?
    昨日は単なる穴だったところに温泉が……あるなんて……」

おとめ「いちごたんすごいですー! ホントに温泉を掘るなんてらぶゆー!」

いちご「ううん、わたしじゃなくて涼川さんが作ってくれたんだよ」

蘭「温泉は無理だから代わりに露天風呂を作ったらしい」

ユリカ「そ、それならそうと早く言いなさいよ。
    幻覚を見ていると思ったじゃない」

蘭「悪い悪い、せっかくだから驚かせようと思ったんだよ」

あおい「このあと時間もあるし、みんなで入らない?」

いちご「さんせー!」

おとめ「おとめもー!」

さくら「わたくしも!」

ユリカ「仕方ないわね。このユリカ様も入ってあげなくもなくなくてよ」


いちご「はぁ~しあわせぇ~」

あおい「みんなで入れてよかったね、いちご」

いちご「うん!」

おとめ「おとめも~らぶゆ~な気分~」

ユリカ「まあ、こういうのも悪くないわね」

蘭「ああ」

いちご「あっ! 見てみて! 満月っ!」

さくら「まあ、なんて素敵なんでしょう」

ユリカ「お湯にも月が浮かんでいるわよ」

あおい「月だけじゃない。たくさんの星の光が落ちてきて、お湯に溶けてるみたい」

蘭「こういうのがロマンチックって言うんだろうな」

おとめ「おとめ感激です! これもいちごたんのおかげなのです!」

いちご「え? わたし?」

おとめ「はい! 
    いちごたんが温泉を掘るって言わかなかったら、
    こんなにもらぶゆーな体験できなかったとおとめは思うのです!」

蘭「だな」

ユリカ「まあ、結果オーライってところかしらね」

さくら「いちご様に感謝です」

あおい「みんな喜んでくれてよかったね、いちご」

いちご「うん!」

おとめ「このまま、温泉ガール・オーディションも頑張るのです!」

みんな「オッー!!!」


後日 星宮宅

りんご「あら、あおいちゃんじゃない」

らいち「え? え? ええっー!? なにこのCMッ!!! 初めて見る!」

あおい『穏やかだわぁ、この温泉~』

ユリカ『吸血鬼の末裔であるこのユリカ様のお肌もピカピカ~』

さくら『愛渇温泉は皆様のご来訪を心よりお待ちしております!』

らいち「…………」

りんご「ふふ、浴衣を着たあおいちゃん、可愛かったわね」

らいち「うん! って、じゃなくて!!!」

りんご「じゃなくて?」

らいち「うわあああああっ!!!
    いきなりすぎて録画できなかったあああああっ!!!」


おわり

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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ゆりいか

Author:ゆりいか
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ゆりいか:2009年春よりSSを書き始める。本来は萌えじゃなく、燃えが好きらしい。

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